今年の秋ころから関東一帯で強盗が急増しています。いわゆるトクリュウ(匿名・流動型犯罪グループ)による犯罪です。
SNSで短期バイトの募集を謳い、応募者を高給で募集します。
実際には闇バイトであり、応募者を巧みに誘導します。
運転免許証などの身分証を提示させて、場合によっては預金通帳などの現物、情報を手に入れて「こちらは貴方を知っている、逃さない!」と脅しをかけて、犯罪行為をさせる犯罪グループです。
トクリュウは組織化されていて、組織に組み込まれた末端の人間は連絡係と匿名性の高い通信アプリ(テレグラム、シグナル)などを使用し、指示を受けて犯行に誘導されます。
ド素人の強盗が指示された住宅に押し入って強盗をするわけですから、無意味に暴行、殺人を犯してしまうわけです。
指示役に指令を出しているグループのトップ達は匿名性の高いアプリで連絡を取り合っているので中々、捜査の網に引かかりません。
ですが、警察当局も威信をかけてトクリュウ案件に取り組んでおり、最近、カンボジアでトクリュウグループの一つと目されるグループのトップ達の逮捕に至りました。
このグループもどこかの組織(反社組織)に属していて、犯罪で得た金を上納していると推測されますが、絶対に自供はしないので、まだまだ全容の解明、把握は厳しいでしょう。
昨今はオレオレ詐欺も巧妙になっていて市役所、警察を騙り信用させる手法が取り入れられているようです。
さすがに騙される側も情報が出回って、用心深くなったことで、騙されにくくなっているのでしょう。
だからといって、金を得るための変わりに強盗をさせるとは、言語道断であり、許されざる行為です。
闇バイトに誘導される人は、殆どが金に困った若者です。昔に比べ貧困層が確実に増えていることは間違いありません。
今の日本は持つ者と持たざる者の格差は広がるばかりです。こんな犯罪が頻繁に起こる一因にもなっているのではないでしょうか。
日本経済、日本社会が潤っていれば、トクリュウなどの犯罪組織は生まれることはなく、強盗なんてリスクの高すぎる犯罪が頻繁に起こらないはずです。
ギャンブルや散財で借金を抱え、闇バイトに手を出してしまう愚かな若者がいるからこそ、このトクリュウのやり方が成り立ってしまうのです…
警視庁もやっと、闇バイトに手を出した若者の救済に力を入れたり、潜入捜査が出来るように法律の改正などを始めたようです。
熱血探偵も詐欺案件があれば、いつも以上に調査に力を注いていきます。