東京調査・張り込み手法の移り変わり

東京の調査も最終日を迎えました。対象者は本日の夜に帰阪する予定です。

いつもの時間より宿泊先から張り込みを開始します。

東京チームはメンバーが変わりましたが、バイク担当と車両担当の方々がスタンバイされており、盤石の体制です。

こちらは相棒と現場に到着してすぐに、車両の後部席にお邪魔させてもらい、身体を休めます。ここ数日は早朝から深夜までの調査が続いているので、身体を休めて長時間の調査に備えます。

本日の車両担当の調査員の方は、そのへんの事もわかっておられ、快適に休めるように配慮してくださり、助かりました。

ところで、昨今の探偵の張り込み方法は昔に比べ、機材が主流となっています。
IPカメラ(WiFi経由のリモートカメラ)で出入口を監視(常時撮影可能)する方法がメインとなり、調査員はスマートフォンかタブレットの画面を見ることになります。

今回の東京チームの車両担当の方はタブレットを車両に装備しておられ、監視カメラの映像も12インチのタブレットで見れるので、見逃すことはなく、安心して任せられます。

しかも常時撮影していれば、出の撮影の必要はなく、後でそのシーンの画像を抜き出せばいいだけです。

しかし、昔ながらの探偵としては一瞬の出入りのシーンを撮り逃がさないようにカメラのモニターを睨み続けることに慣れてしまっているので、若干、違和感があります。

東京チームの調査員の方も昔ながらのベテランなので、「このやり方には違和感があって、昔ながらの一瞬を見逃さずに撮影するスタイルがしっくりくる」と言っておられました。

しかし、東京では張り込みの困難なシチュエーションが多く、特に住宅街では周辺住民の治安の意識の高さや通報などもあり、出入りの見える位置からの張り込みは中々難しいそうです。

なので、東京の探偵はIPカメラが必須となるようです。
ですが、熱血探偵としては探偵のスキルが低下していくのではないかと心配してしまいます。

特に常時撮影となると、撮り逃がしはないかもしれませんが、機材任せになります。
この手法に慣れた新人が昔ながらの一瞬を撮影する張り込みに対応出来る胆力が身につくかは微妙なところです。

なんなら、「撮影用のカメラも常時撮影にして後で抜き出せば一緒でしょ。ずっと集中して見てるのはしんどいっしょ」となりかねません。
そのへんは先輩探偵の指導のもと、きっちりとスキルを身に付けさせる必要がありますね。

ネット環境が整った現在だから出来ることであり、20年前には殆ど確立されていなかった手法なのですから。

そのあたりを東京チームのベテラン探偵さんも危惧しておられるようでした。
ですが、探偵ですから現在使用できる機材はフル活用して、さらなるスキルの向上を見据えておられるようでした。

熱血探偵も負けてはいられません。
良い物をどんどん取り入れて、さらなるハイレベルな探偵へ進化をしていきます!